【経審対策】評点アップで入札を有利に進める方法

建設業許可

1. 経審の評点構成を理解する

公共工事の入札に参加するためには、経審(経営事項審査)で高い評点を獲得することが不可欠です。経審の評点は、企業の経営状況、技術力、社会性などを総合的に評価したもので、入札参加資格のランク付けや、実際の入札における評価に大きく影響します。

経審の評点は、以下の4つの要素で構成されています。

  • (1)経営状況分析(Y):企業の財務状況を評価します。
  • (2)経営規模(X):企業の売上高や自己資本額などを評価します。
  • (3)技術力(Z):企業の技術職員数や建設工事の種類などを評価します。
  • (4)その他(社会性等)(W):企業の社会保険加入状況、防災対策、労働福祉の状況などを評価します。

(算出式)

総合評定値(P点)は、以下の算出式で求められます。

※ Cは客観点(元請完成工事高、建設業法遵守状況など)を指します。

2. 経営状況分析(Y)の評点アップ対策

経営状況分析(Y)は、企業の財務状況を評価するもので、以下の指標に基づいて算出されます。

  • A:純支払利息比率(低いほど有利)
  • B:負債回転率(高いほど有利)
  • C:総資本経常利益率(高いほど有利)
  • D:自己資本対固定資産比率(高いほど有利)
  • E:流動比率(高いほど有利)
  • F:利益剰余金(大きいほど有利)

(1)評点アップのための対策

  • 無駄なコストの削減:経費を見直し、不要な支出を削減することで、利益を増やし、自己資本を充実させる。
  • 売上債権の回収促進:売上債権の回収期間を短縮することで、資金繰りを改善し、流動比率を高める。
  • 有利子負債の削減:有利子負債を削減することで、純支払利息比率を改善し、財務体質を強化。
  • 固定資産の圧縮:遊休資産や不要な固定資産を売却することで、自己資本対固定資産比率を高める。
  • 経営状況分析に強い税理士の活用:適切なアドバイスと具体的な改善策の提案を受ける。

3. 経営規模(X)の評点アップ対策

経営規模(X)は、企業の売上高や自己資本額などを評価するもので、以下の指標に基づいて算出されます。

  • G:建設工事種類別年間平均完成工事高(高いほど有利)
  • H:自己資本額(大きいほど有利)

(1)評点アップのための対策

  • 売上高の増加:積極的な営業活動により受注を増やし、年間平均完成工事高を高める。
  • 自己資本の充実:利益を確保し、内部留保を増やすことで、自己資本額を増やす。
  • M&Aによる規模拡大:他の建設業者を買収することで、売上高や自己資本額を大幅に増やす。

4. 技術力(Z)の評点アップ対策

技術力(Z)は、以下の算出式で求められます。

  • I:技術職員数(多いほど有利)
  • J:元請完成工事高(高いほど有利)

(1)評点アップのための対策

  • 技術職員の増員:資格を持つ技術職員を積極的に採用。
  • 資格取得支援:従業員の資格取得を支援し、技術職員数の増加と技術力向上を図る。
  • 元請工事の受注:下請工事だけでなく、元請工事を積極的に受注。
  • 継続学習(CPD)制度の導入:技術職員の能力開発を支援し、企業の技術力をアピール。

5. その他(社会性等)(W)の評点アップ対策

社会性(W)は、以下の算出式で求められます。

  • K:社会保険加入状況
  • L:防災対策
  • M:法令遵守
  • N:社会貢献活動

(1)評点アップのための対策

  • 社会保険への加入
  • 労働福祉の充実
  • 防災対策の強化
  • 法令遵守の徹底
  • 社会貢献活動の実施

6. まとめ

経審の評点アップは、公共工事の入札を有利に進めるための重要な戦略です。経営状況、技術力、社会性の各項目における対策を理解し、計画的に実行することで、評点を向上させ、入札機会を拡大することができます。

経審対策は、時間と労力を要するものですが、専門家である行政書士や税理士のサポートを受けながら、着実に進めていくことが重要です。

この記事が、経審の評点アップ対策に関する理解を深め、入札を有利に進めるための一助となれば幸いです。